柴垣敏久の気になるニュース

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柴垣敏久の気になるニュース 最高裁、裁判員裁判での死刑判決破棄を支持

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こんにちは、柴垣敏久です。

 

平成26年の神戸市長田区の小1女児殺害事件で、最高裁決定は、裁判員裁判の死刑判決を覆した高裁判決を支持した。国民の常識を刑事裁判に反映させることを目的に導入された裁判員制度の施行から10年。死刑については、裁判員が苦慮を重ねて出した結論よりも、プロの裁判官による「死刑適用基準」を重視する傾向は顕著となった。

 裁判員制度導入後、死刑以外では、1審の裁判員裁判の結論を上級審でも重視する「1審尊重」の流れが定着している。

 

引用元

https://www.sankei.com/west/news/190704/wst1907040005-n1.html

 

日本では基本的に先例を大事にし、過去の判例を基準に量刑を決めます。死刑か否かの判断は永山基準と呼ばれるもので決められ、主に9項目で判断されます。犯罪の性質や動機、被害者の数など色々ある中、今回注目を集めたのが被害者の数。小学1年の女の子1人を殺害しただけで死刑は妥当か、裁判員裁判では妥当と判断され死刑判決、しかし、高裁では妥当ではないと判断され、無期懲役に。控訴したものの結果は変わらなかったということです。
裁判員裁判が始まってからは基本的に1審の判断を尊重する傾向にあるんですが、死刑の場合は状況が異なり、過去にも無期懲役などに減刑されることがありました。ですので、今回の件もいわば傾向に沿った内容と言えますが、では何のために裁判員裁判をしているのか、そこの部分にかかわってきます。
国民感情を裁判に取り入れるために始められたのが裁判員裁判です。亡くなったのは小学1年生の女の子で、国民感情だけで言えば死刑でもおかしくないと思われて自然です。だからこそ、裁判員裁判では死刑の判断が下されたわけです。冤罪を訴えているならまだしも、罪は認めているので。先例は確かに方針を定めるのに必要ではありますが、過度に従う必要もないように私は感じます。