柴垣敏久の気になるニュース

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柴垣敏久の気になるニュース ジョンソン首相、奇策が封じられる

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こんにちは、柴垣敏久です。

 

最高裁は24日、議会を閉鎖させたジョンソン首相の措置は「違法で無効」だとする判決を言い渡した。同氏は首相に就いて2カ月間、何度も議会採決で敗れ、下院で過半数議席を失うなど失態が続いている。


しかし、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る政治決定の行方には、この判決によってほとんど変化が生じない見通しだ。

平常時であれば、最高裁から手厳しい審判を下されたジョンソン氏の政治生命はこれで終わりだろう。判事11人全員が、政府は議会の憲法上の機能を妨げるために議会を閉鎖したと結論付けた。首相がエリザベス女王に5週間の議会閉鎖を求めたことで、王室も議論に引きずり込まれた。

 

引用元

https://jp.reuters.com/article/breakingviews-uk-supremecourt-idJPKBN1WA09Y

 

イギリスはEUからの離脱に向けた動きがかなりの正念場を迎え、先日首相に就任したジョンソン首相の奇策やアメリカのトランプ大統領ばりの発言に注目が集まっています。議会を閉鎖させてその間に離脱を行ってしまおうという、民主主義の挑戦のようなことをした結果、イギリスの最高裁は無効と判断し、民主主義が守られる形となりました。三権分立がしっかりと機能しており、日本でもそうであってほしいと願うばかりです。
本来であればジョンソン首相は政権の座から追われるでしょうが、そう簡単に退けない事情もあります。そもそも今のジョンソン首相は少数与党のため、何もできません。解散総選挙に打って出たくても、イギリスがEU離脱を延長させるまでは解散させないとしています。日本と違い、首相の解散権は制限され、投票で決めるにしてもかなり高いハードルが設けられている状況。ジョンソン氏はそう簡単に動けないというわけです。
それに奇策はもう裁判所によって封じられ、延期をすることもできないとなれば、イギリスにとってかなり不利な条件を飲まされたり、イギリス内部で内乱のような状態になったりするでしょう。世界にとってもかなり気にすべきニュースです。