柴垣敏久の気になるニュース

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柴垣敏久の気になるニュース コロナ禍で10代の妊娠急増

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こんにちは、柴垣敏久です。

 

新型コロナウイルス感染拡大による自粛生活のなかで、若者の性に関する問題が増加している。若者の性の問題に取り組むNPO法人ピルコンには、10代からのメール相談が3月には98件、4月には97件、5月には75件寄せられており、それまでの約2倍の数だという。

 また、「妊娠しているかもしれない」という相談が4月と5月で40件ずつあり、実際に妊娠にしていたケースもあった。

 

引用元

https://news.yahoo.co.jp/articles/05477bc39439230b5f261dfd7ae5b27d5d75bc40

 

 

新型コロナウイルスの影響で著しく、終息にかなりの時間が予想されますが、そんな中で今問題になっているのが若者の性に関する問題なんだとか。妊娠しているかもしれないという相談が急増しており、実際に10代で妊娠するケースもあったそうです。もちろん、性行為を行うこと自体は若いうちから行う人も多く、高校生であれば全体の7分の1程度、女子であれば5分の1程度がすでに性行為をすませており、結果的に妊娠につながっても何ら不思議ではない状況です。とはいえ、親からすれば、到底養えるとは思えない子供同士で妊娠になってしまう、とても信じがたいのが実情でしょう。


こうした背景には様々なものが考えられ、新型コロナウイルスがその1つだそうです。常に家にいる機会が多く、やることもなくなって性行為に発展するケースが目立つのだとか。もちろん、これは10代だけでなく様々な年代で言えており、コロナ禍で家にいざるを得なかった夫婦、カップルの間で妊娠に発展したケースもあり、安定期に入った7月以降に妊娠報告が急増する可能性もあるでしょう。しかし、10代の妊娠に関してはそれだけではないそうです。相談としてあるのが、好きならば性行為をしろと言われているのがしないとダメなのかというものや、そもそも妊娠しているかどうかどんな判断方法があるのかなど、明らかに性行為に関する無知、軽視などが目立つ相談が多いようです。


私自身も感じていたことですが、日本では性教育が真剣に行われてこなかった歴史があります。小学校や中学校で体の違いなど色々と教えてもらうことがあり、性病に関する知識なども学びます。しかし、避妊具をどのように装着すればいいのか、妊娠がどんなタイミングで起きるのかといった、絶対に知っておくべきことをなぜか学校では教えません。その役目をこれまで担ってきたのは、部活の先輩や親戚のおじさんやおばさんなど、親や教師ではない人たちからであり、家族でこの話題をすることすら憚られるという家庭もあり、私の家もそうでした。


例えば自転車の運転がそうですが、自転車の乗り方をきちんと教えてもらい、その上でうまく乗れるように努力をしていきます。性行為でいえば、性行為のやり方を全く教えてもらってないのに、自転車をうまく乗ろうとしているわけですから、そんなもんは無理に決まっていますし、間違った乗り方になるのは当然です。正しい知識もない中で自分勝手に自転車の運転をしていればいつか事故になります。その事故が頻発したとして、悪いのは本当に当事者だけなのかと言われれば、親や教育関係者にも大きな問題があると私は考えます。性行為、性教育をタブー視する以上、以前から先進国の中でかなり後れをとっているエイズの問題など、いつまで経っても改善されないわけです。


もし親が、子供から妊娠の事実を打ち明けられた時、どんなリアクションをすればいいか、親からすれば結構大変なようです。一番やりがちなのは、子供を非難する行為です。気持ちはわからないでもありません。養えるわけがないんですし、そもそもこんなことをさせた相手をぶん殴りたいとか、相手の親に責任を取らせてやると息まくのは普通の考えです。しかし、これらの行為をしてしまうのはダメだそう。子供が一番困っており、もし親がこんな態度をとれば、親すら信用できない、助けてもらえないと絶望し、病んでしまうもしくは家を出てってしまうことも考えられます。一方的な中絶の進言も同じで、蔑ろにされている気分になるんだとか。どのように声をかけるのか、これによって目の前の子供、お腹の中の赤ちゃんを救うことにもなります。


色々な選択肢があるのが実情で、中絶をすることは非常に心苦しく、女性にとって大きな傷になることもあります。反対に家族に内緒で出産し、それを誰にも言えないまま、なんらかの形で赤ちゃんを死なせてしまうケースもニュースでよく聞かれます。かといって、無理に産んだとしても、子育てに手こずり、子供相手に虐待を加える、父親に逃げられてひもじい思いをする可能性も否定できません。要するに、どのような選択肢をとっても、周りのサポートの有無で幸せに暮らせることもあれば不幸に陥ってしまうこともあるというわけです。


新型コロナウイルスなどで家にいる機会が増え、もし彼氏彼女が自分の家にやってきた場合、そこで性行為が行われる可能性は否定できません。その中で、性行為そのものを阻止するという考えもまたおかしな話です。正しい知識、正しいやり方をお互いが熟知し、無理のない形で、相手を尊重し合うような展開になれば、少なくとも間違ったことにはなりません。それらを放棄し、力ずくで阻止をしようとするのであれば、子供は反発するでしょう。親がそのあたりをどれだけ認識しているのか、教育関係者がどれだけ真剣に考えているのか、今だからこそ、それぞれの本気度が問われます。