柴垣敏久の気になるニュース あおり事件のデマ投稿の大学生後悔
こんにちは、柴垣敏久です。
茨城県守谷市の常磐自動車道で男性会社員があおり運転をされたうえに暴行を受けた事件をめぐり、「暴行の様子を撮影していた」として、事件とは無関係の女性の名前と写真がインターネット上で広がった。女性は23日、書き込んだ人たちの法的責任を追及する方針を表明したが、SNSを通じたデマは、どのように拡散したのか。書き込んだ当事者の一人に聞いた。
「顔の輪郭が同じ。○○は絶対にクロ。バカップル」。東京都内に住む男子大学生(19)は17日昼、女性の実名を記してツイッターに投稿した。
引用元
必ずといっていいほど、何かしらの事件があればネットで犯人捜しが行われます。今回のあおり運転の件は悪質だったことや犯人の特定がすぐには行われなかったことでヒートアップし、犯人を俺たちが特定してやるんだという義憤に駆られた人が多かったのかもしれません。今回の件は指名手配がされたのちに、相手の女性の特定が進められ、間違った情報が拡散されてしまったようです。
実はこの手の拡散も犯罪で、熊本地震の際にデマを流した人が書類送検されたと記憶しています。名前を晒してこの人が犯人のようだと拡散すれば、明らかに名誉毀損であり、何らかの罰は受けるべきでしょう。それが分かっているからこそ、記事に登場する大学生は興奮して犯人捜しをしてしまったことに後悔しているわけです。気持ちは分からなくないですが、厳しい言い方をすれば想像力に欠けていた、ネットリテラシーが足りないように感じます。
本人が言うこと以外はすべて憶測、ともすれば、新聞報道だって憶測のものが目立ちます。それをネット民が嫌がり、新聞で語られない真実として拡散しますが、それだって憶測です。もし間違っていたら犯罪者になるかもしれない、その気持ちがあればむやみやたらに拡散しようなどと思いません。