柴垣敏久の気になるニュース 判決公判延期の裁判、最初からやり直しに
こんにちは、柴垣敏久です。
徳島市の自宅アパートで元妻を殺したとして殺人罪に問われ、昨年12月の裁判員裁判の判決公判が延期されていた無職の男(58)の弁論が16日、徳島地裁で再開された。論告求刑公判から半年以上が経過したため地裁は一部裁判員を選び直しており、冒頭手続きからやり直しとなった。
裁判を巡っては、昨年12月20日の公判で検察側が懲役12年を求刑し、結審していた。弁護側は心神耗弱を主張し、地裁が結審後に弁論再開を決定。中断期間中に被告の精神鑑定を行った。鑑定を担当した医師が証人として出廷する。
引用元
https://www.topics.or.jp/articles/-/391435
徳島県で元妻を殺した無職の男の裁判が去年から行われており、昨年12月に裁判員裁判の判決が出る予定でした。ところが、その当時の犯人が精神症状などがあり、善悪の判断がつかなかった、低くなっていたという弁護側の主張などもあり、判決公判が延期。その後、コロナの影響もあって延び延びになり、7月に入って裁判が再開。しかし、半年以上論告求刑から経過していたために、裁判員を入れ替えて再び最初からやり直しになりました。
犯行そのものは認めており、そこで争うことはないものの、責任能力がどれだけあったのかという部分で争われることになりそうです。裁判員からすれば今まで何だったのかという話ですが、ルールがそうなっている以上、仕方ないです。
しかしながら、結審までしたものを最初からやり直すことに意味があるのかと疑問に感じます。確かに、その間に精神鑑定を行っており、より責任能力の有無などを調べることはできるでしょう。ただあらかたの話し合いはこの間に終わらせていたわけですから、できるだけスピーディーに、罪を償うのであればきちんと償ってもらうようなことをしていかないと、いたずらに時間だけを費やすような無駄なことになりかねません。